最近の野球界で『魚雷バット』という物が話題になっておりますね。
魚雷バットとは何なの?時になる方も多いのではないでしょうか?
今回はそんな話題の魚雷バットについてメリットやデメリットも合わせて解説をしていこうと思います!
最後までお願いします(^^♪
魚雷バットってどんなバット?

魚雷バット(正式名称:トルピードバット)は、アメリカ・MLBのニューヨーク・ヤンキースのアナリスト部門が開発のきっかけを作った、革新的な木製バットです。
特徴は「バットの太さの重心」が従来と異なる点にあります。
通常のバットはスイートスポットから先端にかけて太くなりますが、魚雷バットは手元からスイートスポット部分までを太くし、先端はむしろ細く作られています。
この形状が注目されるきっかけとなったのは、ヤンキースのレギュラー選手・アンソニー・ボルピーの打撃データでした。
彼はバットの先端で打つことが少なく、バレルより下のロゴ付近での打球が多かったため、それに合わせた構造への変更が行われました。
その結果、ボルピーは開幕5試合で3本塁打という好成績を記録し、魚雷バットの効果が一躍注目されたのです。
魚雷バットのメリットは?

詰まる事への恐怖心が減る
魚雷バットの最も大きな特徴であり利点のひとつが、バットの芯(スイートスポット)が広くなっていることです。
これは従来よりも「芯」が手元寄りにあり、しかも太く設計されているため、ボールがバットの根元寄りに当たっても、ある程度強い打球になる可能性が高まります。
詰まった打球が凡打になりにくくなることで、打者にとっては「詰まることへの恐怖」が軽減され、よりリラックスしてスイングできるようになります。
実際にメジャーのフランシスコ・リンドーアやニコ・ホーナー、ダンズビー・スワンソンといった名選手たちが使用し始めているのも納得です。
スイングスピード向上の可能性も
バットの重心が手元寄りになることで、操作性が向上しやすくなります。
遠心力が減少する一方、スイング時にバットの重さを感じにくくなるため、結果としてスイングスピードが上がる可能性があります。
実際に、レッズのエリー・デラクルーズは魚雷バットを使用し、早速2本の本塁打を放つなど高評価をしています。
これはパワーだけでなく、スイングスピードと操作性のバランスを重視した選手にとって、非常に魅力的な武器になる証拠です。
芯でとらえる確率が増える
先述の通り、芯が太く広くなっていることは打者にとって大きな利点です。
特に「ミート力(コンタクト能力)」が高い選手にとっては、より確実に芯でボールをとらえることができ、打球の質が安定します。
中距離ヒッターやコンタクトヒッタータイプの選手にとっては、ミスショットが減ることで打率や長打率の向上が期待できます。
技術を活かしやすいバットとも言えそうですね!
魚雷バットのデメリットは?
重心が手元に来ることで遠心力が利用できなくなる
このバットの構造上、先端が軽いため遠心力が小さくなり、「バットのしなり」や「スイングの加速感」が弱くなる場合があります。
バットの先端の重みを利用して飛距離を出すタイプの選手にとっては、違和感を覚える可能性もあります。
また、バット先端でボールを打って「内野の頭を越えるような打球」を狙うプレースタイルの選手には適していないと考えられます。
大谷翔平選手のように先端でHRを打てるタイプの選手にとっては、このバットの構造はむしろマイナスになることもあるでしょう。
一定のパワーがないと使いこなせない可能性も
バットの芯を広くして詰まりにくくしているとはいえ、打球を強く飛ばすためには「しっかりとボールをとらえる」技術が必要です。
つまり、誰でも使ってすぐ結果が出る魔法のバットではないということです。
スイングスピードやコンタクト精度が不足していると、逆に打球が伸びず、凡打になることもあり得ます。
特にパワーのある中距離打者や、手首の使い方がうまい選手に向いていると考えられます。
まとめ
今回は話題沸騰中の魚雷バットについてまとめていきました。
魚雷バットは、これまでの常識を覆す設計がされた「打者の進化系バット」と言えます。芯の広さや手元重心による操作性の向上など、確かにメリットは多く、アンソニー・ボルピー選手をはじめとしたMLB選手の実績も信頼に足るものです。
一方で、全ての選手にマッチするわけではなく、スイングスタイルや打撃理論によっては合わないこともあります。
とはいえ、近年は投手有利の環境が続く中で、打者にとっての「新しい武器」として大いに注目すべき存在です。
近いうちに日本のプロ野球界でも使用する選手が出てくるかもしれないですね。
日本人選手にも適応するバットであるのか注目が集まりますね!
最後までありがとうございました(^^♪
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